【レポート】大津緑洋高校・阿部日南乃さん

遊佐町めじか地域振興協議会への提案書  【提案者 阿部日南乃/山口県立大津緑洋高等学校】

1.現状の課題
定置網漁業とは沿岸を移動する魚の通り道に網を仕掛け、末端にある箱状の網に誘導して魚を獲る漁法である。また、我が国の沿岸漁業における水揚量の約4割を担っており、主要な漁業となっている。しかし、地球温暖化による鮭の水揚げ量の減少や混獲などの問題がある。

2.提案内容の詳細
これらの問題を解決するために次の二つの解決策を提案する。
 一つ目は、モニタリング技術の導入である。養殖と天然を両立させ、つくり育てて資源を広げることで持続可能な社会の実現に貢献できると考える。クラウド技術によって音響データを蓄積し、ディジタル信号処理による魚種判別と漁獲量推定、箱網の魚群を可視化し、さらに、ICT・AI 技術、水中ドローンなどの新たなデバイスを活用することで、多様な魚 種への応用、更なる選択精度の向上などが期待される。
 二つ目は、海の清掃活動や放流体験、鮭の人工ふ化作業の見学などのイベントを行うことである。広域連携が特色としているからこそ、定置漁業者や事業者だけでなく地域の人々や小学校と連携することで、児童をはじめとする若者に鮭やめじかの魅力発信ができると考える。

3.提案書が採用された場合のメリット
モニタリング技術の導入によって、混獲の改善や持続可能な社会の実現に貢献することができる。また、市の教育機関と連携して魚食学習を実施することで、地域の方々や子供たちにめじかの発信ができる。

4.予算・スケジュール・留意事項・注意事項
モニタリング技術の導入によるコストの調整や、地域との広域連携が必要となる。


日本の魚の4割が定置網漁業だと初めて知りました。
私達は開業以来、農業と鮭の人工孵化事業を1年の内で棲み分けて取り組んできました。鮭は、他の魚と違い海から湧き上がってくるものではなく、私達が農業で種をまいて肥培管理をし、収穫を得るように、母川回帰した親鮭から優しく卵を取り出し受精させることから始まります。この良し悪しで4年後の成績が決まってきます。農業と掛け持つことで「作り育てる鮭の人工孵化事業」を成功に導いて来たのだと思っています。この事業はこれからますます大切になって来る遣り甲斐のある楽しい仕事ではないでしょうか。
若い皆さんのアイデアで更に地域を盛り上げて欲しいと願っています!

素晴らしい提案で驚いています。
現在、遊佐町沖に洋上風力発電機群の設置が検討されていて、親鮭の母川回帰への影響や放流稚魚が北洋へ向かう時に障害とならないか心配です。阿部さんの提案する最新モニタリング技術の導入はこの分野への応用も可能となり、鮭稚魚の適期放流時期の確定など孵化事業への恩恵も計り知れないと思いました。

関連記事

レポート

資料

最近の記事 おすすめ記事
  1. 登録されている記事はございません。
  1. 【レポート】水産大学校・近藤駿介さん

  2. 【レポート】水産大学校・横田智也さん

  3. スペシャリストの学生時代

カテゴリー

アーカイブ

検索

TOP
TOP