【レポート】水産大学校・近藤駿介さん

遊佐町めじか地域振興協議会への提案書  【提案者 近藤駿介/水産大学校2年】

鮭・めじかの発信(市場へ)

今回のツアーを通して、「遊佐町」のサケは他には無いほどの歴史とストーリー性を持っていると感じました。今の日本の現状からビジネスチャンスについて考えると、コロナ禍が収束し、県外の移動が可能になってくると思います。そこで、消費者に山形県や北海道など、サケ漁の現場に来てもらって、サケの採卵場や遡上の現場を見てもらえるような設備を整える。同時に資源造成型漁業の仕組みや歴史なども紹介しつつ、最後はサケを食べてもらって、楽しい!美味しい!面白い!という形で、イベントを開催してみるのはいかがでしょうか。地域活性化や食育の効果もあると思います。
現代における情報発信の中心はやはりSNSにあると思います。インスタグラムやツイッターを使って、鮭やめじかの美味しそうな料理の写真を投稿して、消費者に食べてみたいと思わせるのも手かもしれません。サケの豆知識や遡上の様子、稚魚の成長段階など、本来現場の人しか目にすることが無かった景色を投稿すれば、さらに消費者のサケへの関心と理解は高まっていくと思います。さらに、SNSのライブ機能なども活用して、生産者と消費者がリアルタイムでつながり、意見交換をする。そんなことも簡単にできてしまいます。
近年はYou tubeでの魚捌き動画の需要も非常に高まっています。代表的な方はやはり「気まぐれクック」でしょうか。この方のように、すでに全国的な知名度がある方のもとにメジカを送る。そして動画を発信してもらうとかなり多くの人に知ってもらえるのではないでしょうか。

②若者への魅力発信

現在の日本の水産業は世襲制から新規参入者中心への雇用スタイルの変化など大きな転換点にあると考えています。今回のスタディーツアーの中でも後継者不足について寂しそうに語られる方々の姿がとても印象に残りました。水産業は技術、知識、感覚が必要な職種であり、一人前になるまでにある程度の練習が必要になります。私は新規参入者の確保にはまず、受け入れ先の意識改革が必要不可欠だと感じています。しかしこの「改革」を起こすこと自体に多くのエネルギーが必要で、高齢化や人手不足により縮小を続ける疲弊した漁村ではなかなか上手くいかないのが現状です。この悪循環を断ち切るためには、こうした状況を理解しながら解決しようとする、リーダー意識をもった若者を少しでも呼び込む必要があると考えます。そういった点では、私をはじめ水産に興味がある次の世代の人間に、わかりやすくサケ漁業について教えていただけるスタディーツアーは大変意味があることだと思います !
もう少し具体的な話に入ると、まずは水産系の高校や大学校へオンラインスタディーツアーについて周知を行い、興味のある人が参加、そうするとオンラインスタディーツアーが全国の熱い気持ちを持った学生が集まる場になり、さらに刺激しあえる環境にしていくというのはどうでしょうか。水産系の学校に限らず、ビジネス系や地域振興系の学部のある大学を対象にしてみるのもよいかもしれません。

未来のために今できること

漁業の面から考えると、やはりSDGsを基本とした持続可能な漁業を続けていくことだと思います。北海道の藤本さんも、様々な課題と向き合いながら持続可能な漁業を模索されており、この方たちの努力が少しずつ未来を変えていくのだなと感じました。
学生の僕が今できることは、水産業についてしっかり勉強して、経験を積んでいくことだと思っています。現場に行く機会が少ない分、こうした水産関係者とコミュニケーションをとれる場に積極的に参加し、話を聞くなかで意思を受け継ぐことも大事です。今回のツアーで、山形の桂さんや北海道の藤本さんをはじめ、たくさんの水産関係者が、自慢のサケを守ろうという熱い気持ちをもっているという事を知りました。また、自分もいつかこうして日本の水産業を引っ張っていかなければという責任感のようなものも感じました。常に最新の漁業の動向を観察しつつ、自分なりの未来の水産業の姿について考えていきたいと思います。


初めてのスタディーツアーに参加いただきありがとうございます。
近藤さんの貴重なご提案是非私共の組合で生かしていきたいと感じました。私は73歳と高齢で折角ですが、ご提案いただいた内容を形にするには無理があります。この事は、次の若い担い手の皆さんに行っていただきたいと考えています。
その為に私達が皆さんに何を協力できるかではないかと思います。私達の取り組みは近藤さんの仰るようにアイデア次第で更に伸びしろがあると思っています、現地にお出で頂き現場を確認いただきたい。そして、取り組む価値が本当にあるのかの判断をして頂ければと考えています。
今後、鮭の人工孵化事業は広い意味で価値が増して来ることは間違いないと思っています。是非、若い方々の視点で楽しくそして、儲かる事業を持続させて欲しいと願っています。
幸い、私達には貴重な鮭資源を持っています。この鮭資源は持続可能な目標SDGsに最も近い魚ではないでしょうか。1gで放流すれば4年後大きく成長して母川回帰してくれます。しかも、その間の経費は一切掛かりません。10月から翌年3月までは鮭の仕事、その後4月から9月までは農業との棲み分けで今日まで歴史を積み重ねて来ていますが大きな変革の波が押し寄せています。これをチャンスに!

私たちの孵化事業の魅力を同じ水産系を学ぶ若者たちやビジネス系・地域振興系にまで発信する大切さをレポートから読み取れました。近藤さんが今後、日本の水産業を担おうと考えていることに感銘を受けました。

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